京都三大奇祭

京都には独特の習俗をもった、ちょっと風変わりなお祭り”京都三大奇祭”があります。
この三大奇祭と言われる歴史あるお祭りをご紹介します。

「玄武やすらい祭」今宮神社  ― 4月 第二日曜日 ―

京都市北区の紫野にある今宮神社にて開催される、京都の春を代表する「やすらい祭り」は、地域に根ざした民族行事として知られています。

鎮花祭、やすらい花ともいわれるこのお祭りは、国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統ある行事。
平安時代後期の桜が散り始める春の終わり頃に、疫病や災害が蔓延したため、花の霊を鎮め、無病息災を祈願したのが祭りのはじまりといわれています。

花傘を先頭に20名ほどの赤毛・黒毛の鬼たちの行列が続き、笛や太鼓のお囃子に合わせて踊り歩きます。花傘の下に入ることでその年は病気をせずに過ごせると言われており、古来よりの悪疫が流行すると、風流の装いを凝らし疫社に詣で、流行病が鎮まり穏やかになることを祈願する、この習わしにあります。
また、稲の花が早く飛び散らないようにという”豊作”を願う意味合いもあります。

小学校3年生くらいまでは「小鬼」、高学年になると「笛」を担当。そして、中学生や高校生になると「鬼」になり踊ります。
玄武会の40~50代が中心となり、20~30代は踊りの指導や、子どもたちの世話係を担当します。いま、こうやってお祭りに携わっている玄武会のみなさんも、子どもの頃から祭りに慣れしたしんだ方ばかり。
小さな子どもから大人までが一体となり、やすらい祭りは今日まで伝承され続けています。

「太秦の牛祭」広隆寺  ― 10月 ―

京都市右京区の太秦にある広隆寺にて開催される「太秦の牛祭」は、悪疫退散、五穀豊穣を祈るお祭りです。

奇妙な白いお面をつけた摩陀羅神が牛に乗り、赤鬼青鬼のお面をつけた四天王が松明を持ってそれに従い境内や周辺を巡り、薬師堂前で恵心僧都作と言われる長い祭文を独特の調子で読み上げます。
参拝者が悪口・雑言を浴びせ、読み終わると摩陀羅神と四天王は堂内に駆け込みます。

この牛祭は、近年、牛の調達が困難なため不定期開催となっています。京都に住んでいる方でも観たことがないという方も多いそうです。

「鞍馬の火祭」由岐神社  ― 10月22日―

京都市左京区の鞍馬にある由岐神社で行われる「鞍馬の火祭」は、平安京の内裏に祀られていた由岐明神を、鞍馬に勧請した際、村人が篝火を焚いて迎えたそうで、由岐明神の霊験を伝えるために始まったことが起源とされています。

「神時にまいらっしゃれ」の合図で、各戸にかがり火が灯されます。トックリ松明を抱えた可愛らしい子ども達が、街道を練り歩きます。その後、小型と中型の松明を担いだ小中高生が加わり、最後に大松明を担いだ若者が登場します。

”サイレヤ、サイリョウ”というお囃子の中、大小の松明が鞍馬の夜空を焦がします。
鞍馬寺の山門前の石段に百数十本もの松明が集まりる様は迫力満点です。燃え盛る炎は、沿道でも暑さを感じるくらい。

クライマックスには一風変わった儀式 ”チョッペン”が観れます。これは2人の若者がお神輿の担い棒にぶら下がり、逆さ大の字に足を広げます。かつて鞍馬の若者はこれを体験し、成人になると言われていたそうです。

勇壮で迫力のある鞍馬の火祭が終わると、鞍馬周辺は紅葉が色づきはじめ秋の観光シーズン到来となります。


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